救助犬
阪神大震災の際にスイスから入国し、その仕事ぶりで一躍脚光を浴びた災害救助犬。
日本でも積極的に育成されるようになり、東日本大震災でも、多くの災害救助犬が活躍しました。
しかし、海外と日本の救助犬事情には、違いがあります。
その一つが、救助犬の所属先です。
海外の救助犬の多くは、警察や消防など、公的機関に所属しています。
しかし、日本の場合はそうではありません。
救助犬のほとんどは民間の救助犬団体に所属しており、ボランティアで活動しています。
また、日本には救助犬の統一審査基準はなく、それぞれの団体がそれぞれの基準で救助犬を認定しています。
そのため、『救助犬のレベルに達していない犬まで認定されている』という声もあります。
2004年からは国際的な救助犬の資格試験を日本でも受けられるようになりましたが、合格率は20%と低く、国際レベルの救助犬の育成はまだ十分ではありません。
これからますますの活躍が期待される、災害救助犬。
その機会を増やすためにも、民間だけでなく、国としての支援が求められています。
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2021/3/5 更新