盲導犬
ペットとして身近な犬ですが、同時に人間の歴史の中でさまざまな仕事をし、パートナーとなって働いてきた実績を持つ動物でもあります。
その一つが、盲導犬です。
目の不自由な人の目の代わりとなり、サポートする犬で、犬の職業としては最も良く知られているかもしれません。
日本には現在、約1000頭の盲導犬が存在します。
しかし、盲導犬を必要としているユーザーは多く、十分な数とは言えません。
盲導犬を育成するのには、時間と費用が掛かります。
また、盲導犬になれるかどうかは遺伝的な資質が大きく関係しているので、同じように訓練しても、生まれた子犬のうち盲導犬になれるのは3~4割です。
日本盲導犬協会では2009年から優秀な盲導犬の精子を冷凍保存し、人工授精をするなどの対策を取っていますが、残念ながらまだ盲導犬の絶対数を増やすまでには至っていないのが現状です。
盲導犬の数を増やすには、社会の十分な理解と、人も動物も暮らしやすい国づくりが必要だと言えるでしょう。
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2021/4/21 更新